評判の悪い実写映画「無限の住人」。それは観ず嫌いなのかも?

私が意外と好きな映画が、人気時代劇漫画の実写映画化作品「無限の住人」です。

何故好きな理由が「意外と」なのかと言うと、本作は評判が非常に悪く、興行成績的に失敗に終わった作品だからです。

しかし、私が見た限りではうまく内容がまとまっており、原作とは違った方向性の魅力のある映画でした。

なぜ評判が悪いのか?

最近は漫画の実写映画が多すぎで、その殆どが「コスプレ映画」と比喩されるほどの低クオリティ。

その為、漫画の実写化という時点で批判の対象となる所があります。また、本作は木村拓哉さんが主演する事でも批判をあびました。

作品の大筋

木村拓哉演じる人斬り「万次」は、嘗て戦いの最中に妹の旦那を目の前で斬り殺し、精神退行させてしまいました。その責任をと妹を護る万次でしたが、ある日野党に妹をさらわれ、挙句目の前で斬り殺されてしまいます。

憤慨した万次は百人以上の野党をたった一人で斬り伏せますが、自らも致命傷を負い、いよいよ妹の傍らで死にかけます。しかし、そこに現れた仙人「八百比丘尼」は、その身に宿す事で死ねぬ体になるという蟲「血仙蟲」を万次に埋め込みます。

そして、死ねぬ体になってしまった万次は、妹への償いのため「これまでに斬った人数以上の悪党を斬る」と心に決めます。それから時代は流れ、様々な剣の流派を一門にまとめる事を目論む流派「逸刀流」が暗躍する時代。

一刀流への入門を断った事によって、門下生もろともに家族を殺さた「浅野凛」は、逸刀流への復讐を果たすため、不死の万次を用心棒として雇う。

そして万次と凛は一刀流との壮絶な戦いに身を投じ、幕府とその他の流派を巻き込んだ死闘の幕開けとなる。

上手くまとめてあり、木村さんの主演も良かった

上記大筋は1巻で終わる内容で、全巻の内容はとても2時間程度では終わりません。しかし実写映画版はうまく内容を省いてコンパクトにまとめてあり、漫画の最後まで描かれていました。

もちろん、内容には大幅な改変もありましたが、おおよそ原作通りにまとめてある印象。1本の映画にまとめるのであれば、あれより他にやり様も無かったと思います。

また、個人的によかったのが、万次を木村拓哉さんが演じたことで、「優しいお兄ちゃん」といった雰囲気の侍になっていたこと。おかげで万次と凛の兄妹愛の様な関係性は、逆に切なく描かれていたと感じます。

衣装や装飾物などの細かな原作再現度も何気に高かったですし、原作ファンとしても好きな映画でした。木村拓哉さんが主演と言うだけで叩かれている節もある本作ですが、食わず嫌いならぬ観ず嫌いな人も多いのでは。

無限の住人については、U-NEXTという動画配信サービスで視聴できるので詳しくはこちらを読んでみてください。